事例紹介

システム開発(システム開発部)
UR都市機構様 分譲・宅地管理システムの再構築

相談内容

基幹系システムは、昭和40年代から度重なる制度変更への対応や新たな機能の追加によって、各システムが複雑で密結合な構造になっており、システムの肥大化が原因による課題が顕在化している状態でした。加えて、メインフレームの製造中止・サポート終了に伴う業務停止リスクが迫っていることから、オープンシステムへの移行は急務であると判断いたしました。

提案の流れ

移行の実現性、業務停止リスク軽減、職員負担の平準化等を考慮し、段階的にシステムの再構築、移行を提案。第一弾として、分譲・宅地管理システムを対象に再構築を実施することとなりました。旧システムのメインフレーム機、ミドルウエアを導入していたA社と、業務アプリを担当していた当社でジョイントベンチャーを設立、分譲・宅地管理システムの再構築を提案から実施いたしました。

プロジェクト体制

約100名体制で、19か月にわたりプロジェクトを稼働。
プロジェクト管理/PMO/業務機能開発/共通機能開発/マイグレーション/移行/テスト推進/方式設計/インフラ/運用の全10チーム体制で、各所連携のもと取り組みました。

プロジェクトの時系列

  • 2019年2月
    提案書提出・入札
  • 2019年4月
    プロジェクトキックオフ
  • 2019年6月
    現行システム改修調達・基盤調達に係る成果物取りまとめ
  • 2019年7月
    設計・構築の開始
  • 2020年3月
    運用管理調達に係る成果物取りまとめ
  • 2020年6月
    環境引き渡し(本番環境)
  • 2020年10月
    環境引き渡し(テスト/DR環境)
  • 2020年12月
    テスト完了・本番稼働判定
  • 2021年1月
    再構築後の分譲・宅地管理システムのサービスイン

成果物

UR都市機構が携わる業務の中で、分譲・宅地についてはシュリンクしていく業務であることから、再構築にかかるコストを圧縮するため、極力現有のプログラム資産を修正することなくオープン化を行える方式・製品を選択し再構築(リホスト)することといたしました。

効果

再構築の効果のひとつとして、専用端末からのみ可能であった管理操作が、職員のPCで分譲・宅地管理システムを利用できるようになりました。また、再構築前は紙で保管していた情報をPDF帳票に移行したことで、電子媒体で保管・管理が可能に。結果、業務効率の向上につながりました。

その後のお声

約2.2Mステップとそれなりに大きなシステムではありますが、ニュースになるような大きなシステム障害もなく無事稼働できたことへの感謝のお声をいただいております。

担当者総括

「新しい仕組みでシステムを動かすため、非機能要件の合意についてはお客様にご納得いただけるようひとつひとつ説明し、最終的に合意をいただけました。リホストする前提がありながらも、業務的に高頻度で利用するものについてはオンライン化するなど、単純なリホストではない部分もあり苦労しましたが、再構築担当(機構様)および工程管理支援(KPMG様)のご指導もあり、無事にサービスインすることができました」

WEBサイト構築(デジタル事業部) 
株式会社URリンケージ様 WEBサイトリニューアル

株式会社URリンケージ様リニューアルサイトのモックアップ

※掲載内容等はすべて取材当時のものです

相談内容

URリンケージ様からUR都市機構公式ホームページのリニューアルをグループ会社の当社が携わったという実績からお問い合わせを賜り、詳細な調査のご依頼をいただきました。

相談内容・課題点

URリンケージ様より、下記の社内課題と解決策の提案をご要望いただきました。

  • スマートフォンでの閲覧に対応できるようにしたい。
  • コンテンツが整理されておらず見づらい、構造から抜本的な作り直しを希望。
  • 既存顧客からのアクセスがほとんどのため、新規顧客の獲得をしたい。
  • 現在は、WEBサイトの更新を外部に依頼しているため、リニューアルに伴い、WEB制作の知識が乏しい社内の人間でも更新ができるようにしたい。

プロジェクト体制

当社課長がプロジェクトリーダーを務め、2名のディレクターと3名の作業者、外部ライターでプロジェクトチームを編成、URリンケージ様からは支社を含め各部門のご担当者にご参画いただき、両社一体となってURリンケージのWEBサイトリニューアルに取り組みました。

プロジェクトの時系列

  • 2017年12月
    キックオフミーティングを実施
    プロジェクト始動の経緯と方針、今後のスケジュールなどをご説明
  • 2018年1月
    ワークショップを開催。掲載コンテンツの洗い出し・優先順位を検討
  • 2018年2月
    URリンケージ内プロジェクトメンバー様に向けて、本件のスケジュールや方向性について、より入念なご説明とすり合わせを実施
  • 2018年3月
    URリンケージ様の体制変更に伴う再キックオフミーティングを実施
    前年2月のミーティングを踏まえ、URリンケージ内部の体制変更が発生
    体制変更に伴い、再度リニューアルの方向性などの確認作業
  • 2018年4月~
    2019年1月
    CMSの選定および確定・コンテンツ掲載内容の精査・デザインの確定に向けた協議
  • 2019年2月
    デザインおよびコンテンツ内容の確定
    構築開始、CMSへの構築・掲載内容の修正やり取り・デザインの微修正など実施
  • 2019年4月1日
    リニューアル版WEBサイトをリリース
  • 2019年7月
    CMS操作説明会(本社・西日本支社)
    リリース以降も改修や運用保守を定期的に実施

成果物

  • WEBサイトデータ一式
  • WEBサイト戦略設計書
  • WEBサイトガイドライン
  • WEBサイト構成図
  • WEBサイト設計書
  • WEBサイト更新マニュアル(作成者・承認者用)

効果/その後の声

社外に対する当社事業内容に係るPR力が向上したことと、過去の業務受注実績の検索ページを設けたことにより、地方公共団体や民間企業からの問合せや見積り依頼が増加し、業務受注に至ったケースもありました。

担当者総括

「グループ会社であるURリンケージ様からのお声がけによりWEBサイトのリニューアルに携わることができ、大変光栄でした。サイトの規模・多人数によるプロジェクトメンバーの編成、調整・構築など、何事においても良い経験となりました。リニューアル後、実際の業務へつながる問合せもあったと伺い、大変うれしく思っております。今後とも、何かあればご相談等をいただければ幸いです」

システム稼働後のサポート(システム運用部)
UR都市機構様 コールセンター運用業務

対象クライアント/ご利用いただいているサービス

約1,000にのぼるUR都市機構の拠点で利用されているシステムに関するコールセンターの運用、および運用管理、監視、システム維持などの業務を当社で実施しております。

取り組み内容

受電体制をシフト調整による1次、2次受付体制に拡充し、エスカレーションのコミュニケーションルールを調整することで、エスカレーションの進捗管理や情報共有を円滑に進められる体制を整えました。

成果物

直近のシステム変更では、予想を上回るお問い合わせをいただきました。受付体制の拡充とエスカレーション時のコミュニケーションルールを徹底した結果、対応に関する苦情は現在までに発生しておらず、満足度調査の結果では高評価をいただくことができました。

その後のお声

システム変更後の問い合わせ件数増加や障害状況を把握されている部署の方からは、感謝の言葉をいただけました。